八谷 重夫

「木霊の旋律」八谷みち遺稿集

著者の言葉が読者の心に木霊する。(編者)

著者は最初から「書く」ことに十分に意識的でした。「書く」という表現方法を身につけることで、できれば向き合いたくない現実の事象を自分自身の中で対象化して冷静に分析することが可能となったり、無意識のうちに埋没させてしまった知の鉱脈を発見する手がかりを手に入れることに成功しました。


私は〝今〟という時間を生きながら、同時にいくつもの時間を生きている。〝今、ここで〟生きながら、かつて生きていた自分が、もう一つの眼で見ているのだ。
随想「盛岡からの出発」より


みちさんは、いつの間にか私にとって「物書き」の師となっていました。みちさんの世界はまだまだ「未知」の世界でもあります。もう一度ゆっくり味わいながら来し方を思い起こしていきたいと思います。
印南圭子「序に代えて」より


表紙画/ワイルズ 一美
発行/新潮社図書編集室
四六判・446頁
発行/新潮社図書編集室 四六判・446頁

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